タロットカード、大アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージはあくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
節制(Temperance) イメージ
節制のカードに描かれているのは、試練を司り、キリストに直接使える大天使ミカエルです。
ミカエルは“神のような人格”の象徴です。
一つ前のカードの死神が、人々を純化(再生)し、人々は神のような人格を得たのです。
神のような人格・・・?
キリスト教(神がいる世界)では、よく中道とか中庸という言葉が使われます。
アメリカのキリスト教では、中道左派とかありますね。
日本でも、右翼と左翼という言葉があります。
右と左の間、それはもちろん中道です。
右寄りでも左寄りでもなく、中道であること、これが節制のカードの“神のような人格”になるのです。
正位置では、中道、中庸を表します。
逆位置では、中道が守られない、バランスが崩れているということを表します。
恋愛では、精神的なつながりや精神的な愛を表すんですが、これってとってもキリスト教的。
隣人愛的な。汝隣人を愛せ的な。
タロットはヨーロッパが発祥なので、キリスト教の思想が反映されているんですが、節制のカードはキリスト教思想が強めなカードです。
節制(Temperance) 意味
基本の意味 正位置
調和、理解、中道、中庸、臨機応変、統合、融合、安定、タイミング、順応、無償の愛、友人、恋人、健康、節約、両立、穏健、芸術、平静、信頼、前進、展開、価値観が合う、物質と精神の調和、テスト、試験、試練、ソウルメイト、大人の恋愛、良いタイミングで良いことが起こる
基本の意味 逆位置
不調和、融通がきかない、妥協、反省、不幸な組み合わせ、不統一、忍耐に欠ける、過激、不器用、不振、抵抗、不毛、対立、利害の衝突、プリプリしている、過剰で不適切な行動、行きすぎた行動、オーバーリアクション、経営・管理・運営は失敗する
節制(Temperance) 解釈例・1
片思いの相手の気持ち 正位置
お相手様は、自分のことを理解してくれる大切な人だと思っているようです。
強い恋愛感情とは違いますが、かけがえのない存在であることは間違いないでしょう。
今は、お互いがお互いの理解者になれるよう、コミュニケーションを重ねていくことが大切なようです。
いずれ進展のタイミングがやってくるでしょう。
片思いの相手の気持ち 逆位置
お相手様にとって、あなたは恋愛対象ではないようです。
価値観や人生観、フィーリングに大きな違いがあると思っているようです。
埋められない考え方の違いは、お互いを不幸にするだけ。
ほかの出会いに目を向けてみて。
節制(Temperance) 解釈例・2
恋人の気持ち 正位置
お相手様にとって、あなたは一番の理解者であり、味方であり、唯一無二の存在。
それは、あなたも感じていることでしょう。
出会うべくして出会った二人です。
二人にとって心地のよいパートナーシップを築いていくのがよいでしょう。
恋人の気持ち 逆位置
ケンカしてしまったのでしょうか。
お相手様は、あなたとのお付き合いに不満を抱いてプリプリしているようです。
価値観の押し付け合いはNGです。
相手はこういう人なんだ、こういう考え方なんだ、とおおらかに受け止めるようにして。
節制(Temperance) 解釈例・3
復縁の相手の気持ち 正位置
お相手様にとって、別れた今もあなたは特別な存在。
復縁を望む気持ちもお持ちのようです。
でも、あなたの幸せを一番に願っているため、なにがなんでも復縁とは思っていないところもあるよう。
お二人にとっては、復縁だけが正解ではないようです。
恋人ではない、唯一無二の理解者という関係も二人なら作っていけるようです。
復縁の相手の気持ち 逆位置
お相手様には、復縁には後ろ向きのようです。
お付き合いの中で、価値観の違いが明白になったとお相手様は感じたのかもしれません。
お互いに運命の人はほかにいるようです。
節制(Temperance) 解釈例・4
仕事 正位置
あなたは、人と人とをつなげる潤滑油のような人。
あなたの存在に助けられている人がたくさんいるようです。
縁の下の力持ちとして周囲の人を支えていきましょう。
それがあなたの役割のようです。
仕事 逆位置
周囲から、融通のきかない人と思われているかもしれません。
自分の意見を持つことも大切ですが、妥協することもまた大切です。
しかし、評価を得られなかったり、不当と感じることがあったら、迷わず転職を。
ネガティブな感情で仕事を続けても、不毛なだけです。