タロットの基本知識

タロット

タロットカードでの占いは卜術(ぼくじゅつ)と言われるジャンルになります。

物事の近い未来での進展や相手の気持ちなどを占います。

また、自分自身に対するアドバイスも得ることができます。

タロットカードの起源

タロットカードの起源については、「定説」がありません。

代表的な説は、「エジプト起源説」、「中東起源説」、「インド起源説」、「中国起源説」などです。

文献にタロットカードの記録が見られるようになるのは、14世紀後半からで、現存する最も古いタロットカードのひとつは、1415年にミラノ大公・ヴィスコンティのために制作されたもので、これは一枚一枚が精密に描かれた手書きのカードです。

その後、15世紀中ごろには、木版印刷によるタロットカードが現れるようになりました。

日本には16世紀(室町時代)に伝わってきたといわれています。

タロットカードの種類

一口にタロットといっても、さまざまな種類があります。

種類によって、カードのビジュアルが違っていたり、枚数や並びも違っています。

マルセイユ系(クラシック系)

もっとも古いデザインのタロットカードがマルセイユ系と呼ばれるものです。マルセイユ版では、小アルカナと呼ばれているカードの1~10までがトランプのような数札になっています。

例)マルセイユ版、1JJタロット、カモワン・タロット

ウェイト系(ライダー版)

ライダー版ライダー・ウェイト版とも呼ばれる、現在、最もポピュラーなタロットカードです。

このカードをデザインしたアーサー・エドワード・ウェイト氏も「黄金の夜明け団」の一員でした。彼は、「黄金の夜明け団」の解釈に基づいて新しいカードの図案をデザインして、画家のパメラ・コールマン・スミスが現在のカードの絵を描きました。

ウェイト系のもっとも大きな特徴は、それまで数札であった小アルカナの1~10を絵札にしたことです。

数札を絵札にすることによって、タロットカードの神秘性が高まり、占いに用いる際により多くのインスピレーションを得られるようになったのではないでしょうか。

また、マルセイユ版とは一部のカードの順番が入れ替わっているのも特徴です。

ウェイト版以降に発表されたタロットカードの多くは、ウェイト版をアレンジしたものといってもよいかもしれません。

例)ライダー・ウェイト版

エジプト系

最初のタロット占い師とも言われているエッティラ氏が占星術や数秘術、錬金術、カバラなどと関連づけたカードグランド・エッティラを作ったのがはじまりといわれています。

その後、カードのデザインがエジプト壁画調に変えてしまったのが魔術結社「光の家」といわれています。

このタロットカードは、使用する人が自ら彩色するためにモノクロで印刷してあります。

例)エジプシャン・タロット、グラン・エッティラ・タロット

魔術系・トート系

19世紀後半から20世紀前半に、伝説的な魔術結社「黄金の夜明け団」や「光の教会」などが生まれました。

「黄の夜明け団」からは、いくつかのタロットカードが生み出されました。

いずれも、カバラなどの思想を取り入れた魔術色の濃いデザインになっています。

また、当初は「黄金の夜明け団」の一員だったアレイスター・クロウリーがデザインしたトート・タロットは、独自の解釈が加えられ、伝統的なマルセイユ版とはかなり違ったデザインが取り入れられています。

例)トート・タロット、ゴールデン・ドーン・タロット

タロットの基本用語

タロットカードは特殊なものを除いては、78枚のカードで構成されています。

そのうち、大アルカナと呼ばれるものが22枚小アルカナと呼ばれるものが56枚です。

ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。

アルカナ

アルカヌム(複数形:アルカナ)=隠されたあるいは秘密の知識、政令のインフォメーション、心の世界

大アルカナ22枚は、人生の核心をなすとても重要な面を表現しています。

小アルカナ56枚は、日常生活の状態や環境を描いています。

デッキ

大アルカナ22枚と小アルカナ56枚からなる一組のタロットカードのセットをデッキと呼びます

通常は大アルカナと小アルカナを含めた78枚ですが、大アルカナのみをさしている場合もあります。

スート

小アルカナは、ワンドソードカップペンタクルスの4つのグループにわかれています。

そのグループのことをスートといいます。

各ソートには、それぞれテーマが与えられています。

ワンドは、仕事に関することや、争い・競争。

カップは、家族や恋愛、愛情、感情に関すること。

ソードは、損失や敗北など人生における悲哀。

ペンタクルは、お金や物質に関すること。

コートカード

小アルカナにある人物を描いたカードのこと。

キング(王)クイーン(女王)ナイト(王子)ペイジ(小姓)で構成されています。

各スートごとに1枚ずつあり、4人のキング、4人のクイーン、4人のナイト、4人のペイジがいる、ということです。

監修・文責 瑚河 慧(こかわ けい)
占い師・ヒーラー。
都内有名占い館での対面鑑定を経て独立。
対面による占い鑑定、ヒーリングセッションのほか、占いレッスン、電話鑑定、メール鑑定、電子書籍やコンテンツの執筆・監修などを行う。
鑑定については 瑚河慧オフィシャルサイト をご覧ください。

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